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しばらくかかりそ。サグラダファミリアより遅くなるかも。

AI戦闘機、飛行訓練成功 米、ドローン部隊創設も

記事によれば、AI操縦での着陸は問題なさそうだが、

例えば現状の機体のまま、もしくはブースターその他を追加して、鋭角/垂直それ以外の方法で射出ないし離陸。
数百機程度の戦闘機を数分以内に上空へ退避させることは可能なんだろうか。
(飽和射出、飽和離陸と考えれば鈍角も使った方がいいのかな。)

 

 

AI戦闘機、飛行訓練成功 米、ドローン部隊創設も 中国も開発加速、競争激化 
2023/3/27 11:17

米軍が、人工知能(AI)が操縦する戦闘機の試験飛行を成功させた。世界初とみられる。国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が27日までに明らかにした。米軍はAIで自律飛行できる「無人機(ドローン)部隊」創設も急ぐ。中国も無人戦闘機の開発を加速させており、最先端技術を使った米中による次世代軍用機の開発競争は激化している。

 

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DARPAは昨年12月にカリフォルニア州エドワーズ空軍基地で、F16戦闘機を基本設計としたテスト機「X62A」による飛行を実施した。AIのアルゴリズムで機体の操縦を制御し、数日間にわたり出撃を想定した離着陸や、武器使用時の能力などを確認した。ライアン・ヘフロン空軍中佐は戦闘機へのAI全面実装に向けて「1年以上時間を短縮できた」と成果を語った。

 

DARPAは敵の攻撃を避けながらドローン同士が通信連携を取って任務に当たれるシステムの開発にも乗り出す。昨年11月には7800万ドル(約100億円)の予算を投じると公表した。(共同)

www.sankei.com

 

「AIドローン戦闘機隊」を米軍が創設!  航空自衛隊もマネしてつくると一体どうなる? 
4/17(月) 7:00

先月3月27日の産経新聞の報道によると、米国防高等研究計画局(DARPA)がF16戦闘機をベースにしたX62A実験機でAIによる飛行試験に成功、今後米軍は「無人機(ドローン)部隊」創設も急ぐとの事である。

 

その「AI無人戦闘機隊」が近未来の航空自衛隊(以下、空自)にも創設されると仮定した場合、どんな空戦になるのだろう。全世界の空軍戦闘機を撮り続けるフォトジャーナリスト柿谷哲也氏はこう予測する。

 

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「アルファストライク(全力攻撃)と呼ばれる電子攻撃機に対地攻撃機、護衛戦闘機の全てが無人機になった場合、無尽蔵に護衛機・攻撃機を増やすることができ、護衛機搭載AIが勝手に要撃手順を判断するので、要撃管制を指示するAWACS空中警戒管制機)すら不要になるでしょう。

 

さらに、機体不具合で作戦中止する機の発生に備えた予備クルーや、墜落しても要救助者が発生しないので、捜索救難機スタンバイが不要です。

 

ひとつ、問題点は、無人空中給油機がどれだけ支援できるかです。フライングブーム式では一度に1機しか対応できないので、時間が掛かって作戦になりません」

 

空自のAI無人戦闘機隊が日本の反撃・敵基地攻撃能力の一端を担った場合、中国沿岸部にある飛行場の攻撃案に関して、柿谷氏はこう考える。

 

「300機出撃したいですが、南西諸島には飛行場は少なく、総計100機が出動可能と推定します。F-AI(無人AI戦闘機はF16が進化したロッキードマーチン社最新のF21戦闘機の性能と同性能になると仮定。ミサイルは計16発搭載。内訳は最大射程180kmのレーダーミサイル14発と、最大射程40kmのヒートミサイル2発)が70機。

 

B-AI(無人AI爆撃機はF15Eと同等の爆装を可能とし、空戦に必要なミサイルが不要なので17のハードポイントに17発の500ポンド爆弾を搭載。一機当たり約4トンの爆弾量を投下可能)が30機、計120トンの爆弾を積んで離陸。これで反撃し、中国沿岸地域の飛行場殲滅を狙います」

 

この案に対して、元航空自衛隊302飛行隊隊長で、無人機の現況に精通する杉山政樹氏(元空将補)はこう話す。

 

「まだ人が考えられるAIのレベルは、ある設定されたステージ範囲内での運用に限られています。また、現在でも攻撃行為は、人を介して行う必要があります」

 

2月28日の読売新聞は『誤って核使用すると「世界大戦」の恐れも...米、AI軍事規範作り、中国巻き込み図る』と報道し、その中にある【米国が提唱するAI軍事利用に関する国際規範】にこう書かれている。

 

▽AI兵器の開発や使用などに際し、人間の関与を含む適切な扱いを保証

▽意図しない結果を回避する能力を設計上、組み込む

 

「すなわち、完全自律型のAIは危ない所があり、暴走して予期不能な事になる。だから、人が攻撃に関与しトリガーを引く判断をしないとなりません」(杉山元空将補)
その前提をもとに、先に柿谷氏に提案いただいた空自AI無人戦闘機隊の中国沿岸部飛行場攻撃案を改訂してもらった。

 

「機械モノはどこかが壊れるので、修理等にマンパワーが介在し無尽蔵には増やせません。100機中10機位が使用不能になると、任務が成立できるかどうか疑問です。

 

だから、有人戦闘機・F3一機につき、無人戦闘機・ロイヤルウイングマンが三機付くのがAI戦闘機隊の基本形となるでしょう。先ほど言ったように、人間がネットワークを支配し、最終的なトリガーを握る。

 

なので、有人戦闘機F3、48機にロイヤルウイングマンとしてF-AI が三機ずつ計144機、レーダーミサイルを計2688発搭載することとなります。このF-AIは滑走路不要で、10~10G以上かけてカタパルトから発射。または輸送機から投下し自律飛行して洋上で集結します」(杉山元空将補)

 

かたや中国からもAI無人戦闘機が迎撃に向かう。

 

「中国空軍にはAI無人機での戦闘機運用能力はまだ備わっていません」(杉山元空将補)

すると、相手は中国の有人戦闘機となり、公開されている情報では戦闘用航空機を約2,500機保有していることとなる。

 

「そのうち東シナ海沿岸部に出て来るのは最大で1,000機。ヒートミサイルを撃ちまくる無人ミサイル母機が、その有人戦闘機の前方に捨て駒で出てきます。

 

その機をレーダーミサイルによって全て撃墜します。2~3発でやっと一機撃墜ですが、900~1300機落とせるミサイル数を搭載しているので、ほぼ全滅させられると思います」(杉山元空将補)

 

F-AIが中国有人戦闘機を引き付けている間にB-AI爆撃隊は対空砲火を破壊し、飛行場を爆撃する。

 

「密着型増槽を付けているので、空中給油機は不要です。

 

そして、わざわざ高額のB-AI機を作るより、空自のF15にAIを搭載して無人機化したほうがベターでしょう。F2はデジタル式フライバイワイヤなので、無人機化はそんなに難しくないし、安価でできます。

 

F15J/AIとF2A/AI計200機に、空自にある一発1,000~2,000万円の安いJDAM爆弾を搭載して出撃します」(杉山元空将補)

 

これで、敵基地反撃能力の一端として作戦を遂行できそうだ。

 

「この戦力ならば、反撃目標の中国沿岸部の飛行場20箇所を潰せるでしょう」(杉山元空将補)


取材・文/小峯隆生 写真/柿谷哲也