飛行中に主回転翼分離、異常音響く 垂直に落下、整備に問題か 「いつもと違う音だった」と証言も
2018.2.6 07:16
【陸自ヘリ墜落】
佐賀県神埼市の住宅に陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落、炎上した事故で、飛行中に機体から異常音が響き、メインローター(主回転翼)が分離してほぼ垂直に落下したとみられることが6日、複数の目撃情報で分かった。飛行前に実施した定期の整備点検に問題があった可能性もあり、陸自は県警などとフライトレコーダー(飛行記録装置)を回収、事故原因の解明を進める。
防衛省や陸自によると、ヘリは5日午後4時35分に管制から離陸許可を出され、36分に目達原駐屯地(同県吉野ケ里町)を離陸。7分後の43分ごろ、約6キロ離れた神埼市千代田町の住宅に墜落した。離陸許可後、管制との通信は途絶えていた。
現場付近の上空は、普段から自衛隊のヘリが飛行。住民には、事故直前に「いつもと違う音」を感じたという人が多くいた。近くに住み、自宅の台所にいた女性(81)は「エンジンの動きがスムーズでないような妙な音だった」と証言した。
付近で農作業をしていた男性(63)も「機体から分離したローターが先に落ちていった」と話し、近くの会社で働く50代男性も「ドーンという音がして空中に部品が散乱、機体は真っ逆さまに墜落した」と振り返った。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。