双日は30日、オーストラリアのレアアース(希土類)最大手ライナスが製造するレアアースの日本向け輸入を開始したと発表した。オーストラリア由来のレアアース鉱石をマレーシアで分離・精製して得られた重希土類としては、初の輸入事例になるという。
輸入するのは永久磁石(ネオジム磁石)などに用いられる重希土類のジスプロシウムとテルビウム。双日の広報部はNNAオーストラリアの取材に対し、「今後は日本国内の需要を見つつ、安定的な供給体制の構築を目指す」と述べた。輸入量は「最終的に日本の総需要量の3割程度を目指す」と説明した。
双日は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と共同で設立した日豪レアアースを通じ、ライナスに出融資している。
レアアースを巡っては、高市早苗首相と日本を訪問したトランプ米大統領が、供給確保に向けた枠組みに合意するなど世界的な注目が集まっているが、双日は1960年代よりレアアースの取り扱いを始めている。2011年にはライナスとの間で、日本市場向けの軽希土類について独占販売契約を締結。以降、ライナスに対する複数回の出融資を行い、23年3月には日本向け供給を確保し商業生産に向けた開発を進めてきた。
ライナスは、西オーストラリア州のマウント・ウェルド鉱山でレアアース資源の採掘を手がける。