この件に関して そんな ’真っ当な’ 論者が出てきたなんて話は、寡聞にして知らない。
報道側の自由の弾圧、制限は許されないが、個人(非権力)の表現の自由は弾圧してもよいとは、どういうことなのか。
それも第4の権力と、第1、第2、第3の権力の側によって。
報道され始めた当初から、この親子のために(将来の日本人から)大量の犠牲者が出なければいいのだが、くらいに思っていた、、、というのが本当の処。
この手の類いで自分基準、あすこまで同情できなかったのも珍しい。
メディア(第4)とそれ以外の権力側による、’徹底的に利用(悪用)してやるぞ’感が尋常じゃなかったからな。異常なんてもんじゃなかった。
先日の、本当に笑える(笑わせてもらえる)数少ないお笑いさんの時は、心底、本当に残念だったけれど。
何かを書いたわけではないし、ネットで特に発信することもなかったけれど。
理由は下記。
女子プロレスラー親子への極めて異常かつ不適切な過剰反応も含めて、日本のメディア、ローメイカーはともに、明らかに狂っていると思う。
パパゲーノ効果の現実
パパゲーノ効果とはもともと、ウィーン医科大学(the Medical University of Vienna)のThomas Niederkrotenthalerらが中心となって提唱した概念です。自殺に関する研究をやっていれば嫌でも(?)その論文が目に入ってくるほど勢いのある研究グループです。Niederkrotenthalerらは2010年にパパゲーノ効果に関する最初の論文を発表しました(※1)。この論文は、2005年1月1日~6月30日までのオーストリアの全国紙に出た自殺に関する記事と、オーストリアにおける自殺率の関連を検討した論文です。詳細は省きますが、この論文でNiederkrotenthalerらは、自殺企図や自殺死亡を伴わない形式で自殺念慮について言及された記事の数と、その後1週間の自殺率が負の相関を示すことを明らかにしました。これが、パパゲーノ効果という概念のスタート地点です。
そして、少なくとも私の目から見る限り、この概念はそれ以上の発展を見せていません。2019年にNiederkrotenthalerらは2010年以降の約10年におけるパパゲーノ効果に関する研究の発展をまとめています(※2)。そこで示されたリストの中にあるその後の発展において最も重要な論文では(※3)、
545名の一般成人を対象に、
(実験群1)自殺予防に関する専門家の解説記事を読ませる群
vs
(実験群2)自殺予防に関する専門家の解説記事
+その専門家が若い頃自殺念慮を抱き危機介入センターに連絡し回復したエピソードを読ませる群
vs
(統制群)インフルエンザ予防に関する専門家の解説記事を読ませる群
の自殺念慮の変化を測定し分析しています。
本来、パパゲーノ効果(自殺企図や自殺死亡を伴わない形式で自殺念慮について言及された回復の物語を読むと自殺のリスクが減少する)を実証するためには、実験群1よりも実験群2において記事の閲覧前後で自殺念慮が減っている必要があります。しかし、この実験ではそのような結果は得られませんでした(実験群1・2と3の間に差は見られましたが)。
総括すると(調べ漏れがあったらすいません)、
①自殺企図や自殺死亡を伴わない形式で自殺念慮について言及された新聞記事の数とその後1週間の自殺率が負の相関を示す研究は1件ある
(ただし、この10年の間にその追試に成功した他の研究グループの研究はおそらくない)、
②自殺企図や自殺死亡を伴わない形式で自殺念慮について言及された回復者の物語を読むと自殺のリスク(自殺念慮/自殺関連行動)が減少するという仮説を支持する実験結果は存在しない、
というのがパパゲーノ効果に関する研究の現在地点ということになります。そして、少なくとも自殺死亡に関する報道が自殺を抑止するなどというのは、明確な「誤解」です。そのような研究はありません。
ウェルテル効果
著名人の自殺が報道されることにより、連鎖的に自殺者が増える現象。名称の「ウェルテル」は、ドイツの詩人・作家であるゲーテの著書『若きウェルテルの悩み』に登場する主人公の名に由来する。同書は1774年の発刊後、ヨーロッパでベストセラーとなり、作中で自殺するウェルテルを真似て自殺者が急増するという社会現象を巻き起こした。アメリカの社会学者デビッド・フィリップスがこれに着目し、1974年に名付け、提唱した。日本でも同効果とみられる若者の自殺が度々起こり、社会問題となっている。
(2020-9-29)
出典 朝日新聞出版、知恵蔵mini
パパゲーノ効果のwikiより。
発見
2010年9月、オーストリア・ウィーン医科大学准教授のトーマス・ニーダークロテンターラー(Thomas Niederkrotenthaler)が同僚とともに、王立精神医学会の学術誌「英国精神医学ジャーナル」に論文を発表したのが最初だと言われている[4][5]。
(略)
後続論文
2012年1月4日のMedia Roles in Suicide Prevention: A Systematic Review(自殺予防におけるメディアの役割:系統的総説論文)では、バイアスがある可能性を示唆しながらも56の論文の多くでメディアの報道と自殺傾向が関連しているという考えを支持している(1990年以前の4件の研究で関連性が低い報告がなされている)。
この中で、ウェルテル効果は多くの確認が取れているが、パパゲーノ効果については研究例が少ない傾向にあるとしている。
(略)
心理分野の修士博士出てもストーカーになって犯罪に荷担する奴もおるけどな。