＜特報＞安倍昭恵さん 蔡総統と面会へ １７日から台湾訪問
2023/7/10 16:02
矢板 明夫
【台北＝矢板明夫】安倍晋三元首相の妻、昭恵さんが台湾安倍晋三友の会など複数の日台友好団体の招きを受け、１７日から２０日まで台湾を訪問し、李登輝元総統の墓参りをするほか、蔡英文総統とも面会することが分かった。複数の日台関係者が明らかにした。
関係者によると、昭恵さんは参院議員、山谷えり子氏らと１７日午後、台北入りする。初日は台湾安倍晋三友の会の陳唐山会長（元外交部長＝外相に相当）や、同会が主催する安倍奨学金の支援を受ける日本人留学生らと交流する。
１８日には高雄市に赴き、昨年９月、台湾人有志の寄付で安倍元首相の銅像が建てられた廟「紅毛港保安堂」を訪問、等身大の夫の銅像と初対面する。
１８日午後は台南市に移動し、市内の美術館で開催中の「安倍晋三写真展」を訪れる。
産経新聞のカメラマン１９人が撮影した安倍元首相のベストショットなど１００枚以上が展示された同展では、東京都在住の著名な台湾人画家、姚旭燈（よう・きょくとう）氏が描いた作品「日台平和の守護神」も初披露される。姚氏によると、安倍元首相と李元総統が天国でお酒を酌み交わし、国際情勢について議論する様子が描かれているという。
昭恵さんは１９日午前、台北市郊外にある李元総統の墓参りをする。李元総統の墓参は安倍元首相の生前の願いで、２０２１年７月の産経新聞とのインタビューでも「諸般の状況が許せばお墓参りをしたい」と語っていた。
１９日午後には、台北の総統府を訪れ、蔡総統、頼清徳副総統と面会する。
台湾安倍晋三友の会の陳会長は「安倍元首相は、台日関係を推進するために尽力された。台湾の皆さんの元首相への感謝の気持ちをぜひ昭恵さんに感じてもらいたい」と話している。
同会は２２年に発足した台湾の民間団体で、同年７月末に開催が予定されていた設立大会に、安倍元首相自ら出席する意向を示していたが、直前の７月８日、凶弾に倒れた。
