ジョコビッチ 男女歴代最多タイ四大大会24度目V、全米OPで5年ぶり4度目の優勝<男子テニス>
tennis365.net、9/11(月) 8:36配信
テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は10日、男子シングルス決勝が行われ、第2シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのD・メドベージェフを6-3, 7-6 (7-5), 6-3のストレートで破り、2018年以来5年ぶり4度目の優勝を果たすと共に男女を通じて歴代最多タイとなるグランドスラム24勝目を飾った。
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全米オープンで3度の優勝を飾っているジョコビッチは今大会、1回戦で世界ランク84位のA・ミュレール(フランス)、2回戦で同76位のB・ミラリェス(スペイン)、3回戦で第32シードのL・ジェレ(セルビア)、4回戦で予選を勝ち上がった同105位のB・ゴヨ(クロアチア)、準々決勝で第9シードのT・フリッツ(アメリカ)、準決勝で同47位のB・シェルトン(アメリカ)を下し決勝進出を決めた。
決勝戦では2021年の全米オープン決勝でストレート負けを喫し年間グランドスラムを阻まれたメドベージェフと対戦。今回が15度目の顔合わせでジョコビッチの9勝5敗。今シーズンは2度対戦しており、1月のアデレード国際1(オーストラリア/アデレード、ハード、ATP250)の準決勝ではジョコビッチが、3月のドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)の準決勝ではメドベージェフが勝利している。
決勝戦の第1セット、ジョコビッチはファーストサービスが入ったとき81パーセントの高い確率でポイントを獲得し1度もブレークチャンスを与えず。リターンゲームでは第2ゲームでブレークに成功し先行する。
続く第2セット、第7ゲームで1度のブレークチャンスを握るも活かせなかったジョコビッチ。疲労感を見せ足を気にするも第8・第12ゲームで1度ずつブレークポイントを凌ぎタイブレークにもつれ込む。先にミニブレークを許したジョコビッチだが、その後2度のミニブレークを奪い、1時間44分に及ぶこのセットをものにしセットカウント2-0と勝利に王手をかける。
第2セット終了後にメディカルタイムアウトを取ったメドベージェフに対しジョコビッチは第3セット、第4ゲームでブレークに成功。直後の第5ゲームでこの試合初のブレークを許すも第6ゲーム、ジョコビッチは強烈なバックハンドウイナーを決めるなどし再びブレークを奪う。その後、ジョコビッチはサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームをキープし、3時間を超える試合を制した。
この勝利でジョコビッチは女子テニスで元世界ランク1位のM・コート(オーストラリア)の記録に並び四大大会のシングルスで歴代最多タイとなる24勝目を飾った。
敗れたメドベージェフは2021年以来2年ぶりの四大大会制覇とはならず。2019年の全米オープン、2021年と2022年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)に続く4度目の準優勝となった。
ワクチン拒否・ジョコビッチの〝モデルナ・ショット〟が話題 全米優勝で
東スポWEB、9/12(火) 16:02配信
テニスの4大大会全米オープン男子を制したノバク・ジョコビッチ(セルビア)の〝ショット〟がザワついている。
ジョコビッチは女子のマーガレット・コート氏と並び、男女通じ史上最多タイとなる4大大会24勝をマークした。
オーストラリア「ニュース・ドット・コム」によると、優勝を決めたショットが大会を中継した「ESPN」が設けるこの日のベストプレーに選ばれ、映像が流された。これに対し「これは皮肉だ」「バカげている」「笑ってしまう」とネット上で反響を呼んだ。
というのも、このコーナーは大会スポンサーで新型コロナウイルスのワクチンを製造するモデルナ社が協賛。「今日のショット モデルナ」というタイトルが付けられている。ジョコビッチといえば、頑なに新型コロナのワクチン接種を拒否し、入国すらできなかったこともある人物。注射について「ショット」と言うことから「ニュース・ドット・コム」は「世界で最も有名な反ワクチン支持者の一人による『今日のモデルナ・ショット』にネットがざわついた」と報じた。
めったにないコラボとなったようだ。
木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップスが11日に開幕。
女子テニスの木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス(日本/大阪・ITC靱テニスセンター、ハード、WTA250)が11日に開幕。12日にはシングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場する世界ランク139位の内島萌夏、ワイルドカードで出場する同176位の本玉真唯、予選勝者で同184位の坂詰姫野が初戦突破を果たしたものの、世界ランク81位で第7シードの日比野菜緒とワイルドカードで出場する同329位の土居美咲は1回戦で姿を消した。
11日のシングルスには本戦出場を果たした日本勢5選手が全員登場。
コート1の第1試合に登場した内島は同181位のA・ライナ(インド)に6-4, 6-2のストレート勝ちの完勝で初戦突破。同コートの第3試合に登場した坂詰は同195位のA・イーラ(フィリピン)を6-0, 6-3のストレートで退け2回戦に駒を進めた。
センターコート第2試合には前日に雨天のため延期となった本玉が登場。世界ランク155位のチャン・スジョン(韓国)に対し、7-5, 0-6, 5-1と本玉が勝利目前から再開されるとサービング・フォー・ザ・マッチとなった第8ゲームを難なくキープし、初戦を突破した。
そして、同コートの第3試合に日比野、第4試合に土居が登場。しかし、日比野は世界ランク129位のR・マリーノ(カナダ)に3-6, 4-6のストレートで、土居は同142位のA・ハルトノ(オランダ)に2-6, 6-3, 3-6のフルセットで敗れ初戦敗退となった。
また、同日にはダブルス1回戦が行われており、第2シードの穂積絵莉/ 二宮真琴ペアがハン・ナーレ(韓国)/ チャン・スジョン組を6-3, 6-2のストレートで下し初戦突破を決めている。
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【女子シングルス1回戦、日本勢の結果】
(WC)内島萌夏 6-4, 6-2 ライナ
(WC)本玉真唯 7-5, 0-6, 6-2 チャン・スジョン
(Q)坂詰姫野 6-0, 6-3 イーラ
(7)日比野菜緒 3-6, 4-6 マリーノ
(WC)土居美咲 2-6, 6-3, 3-6 ハルトノ
【女子シングルス2回戦、日本勢の組合せ】
(WC)内島萌夏 vs. (1)ヂュー・リン(中国)
(WC)本玉真唯 vs. (5)N・ポドロスカ(アルゼンチン)
(Q)坂詰姫野 vs. (3)ワン・シンユ(中国) or J・タイシュマン(スイス)