狛江強殺、「地下に現金」「高齢女性案件」…指示役キムがメッセージ
2/4(土) 6:46配信
関東など各地で相次いだ強盗事件のうち、東京都狛江市で起きた強盗殺人事件の前に、「キム」と名乗る指示役が「高齢女性案件」「地下に現金」などとするメッセージを実行役に送っていたことが捜査関係者の取材でわかった。警視庁は、家族構成や金品のありかに関する情報を事前に入手していたとみている。
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強盗殺人事件は１月１９日に発生。住人の大塩衣与さん（９０）が地下１階で死亡しているのが発見された。住宅からは腕時計３点と指輪の計４点（約６０万円相当）が奪われた。捜査関係者によると、警視庁は翌２０日、事件に使われた可能性のあるレンタカーを足立区で発見。車内にあったスマートフォンを解析したところ、キムと名乗る人物から、狛江市の住所とともに「地下に現金」「手袋と目出し帽を用意しろ」などと指示が出されていた。「高齢女性案件」などと書かれたメッセージもあり、大塩さんの在宅時を狙った可能性があるという。
一連の事件で押収された別のスマホには、指示役「ルフィ」らがフィリピン国内から電話をかけた記録が残されていた。警視庁は現地の入管施設で拘束されている渡辺優樹（３８）、今村磨人（３８）、藤田聖也（３８）、小島智信（４５）の４容疑者（いずれも窃盗容疑で逮捕状）の関与を調べる。
２人送還可能に
【マニラ＝小峰翔、安田信介】フィリピンで拘束中の４容疑者のうち、現地で告訴を受けている藤田容疑者の公訴が棄却されたことが３日、わかった。藤田、今村両容疑者の２人については強制送還が可能な状況になったとみられる。
一方、同様に裁判を抱える渡辺、小島両容疑者について、７日を予定していた裁判期日が６日に前倒しされた。公訴棄却の可否が審議される見通しだ。
広島強殺未遂 容疑４人逮捕一連の強盗事件のうち、昨年１２月に広島市で起きた強盗殺人未遂事件で、広島県警は３日、埼玉県朝霞市、栗原翔容疑者（２７）ら職業不詳の男４人を強盗殺人未遂容疑などで逮捕した。県警は４人を実行役とみている。
他に逮捕されたのは、住所不詳の加藤臣吾（２４）、埼玉県越谷市の宇佐美巴悠（ともちか）（２１）、神奈川県海老名市の男（１８）の３容疑者。
発表によると、４人は共謀して昨年１２月２１日午後７時半～同５５分頃、広島市西区の店舗兼住宅に侵入。住人男性（４９）をひも状のもので縛った上で頭を殴るなどの暴行を加え、店舗にあった２５０万円や高級腕時計など９０点（２１６７万円相当）を奪った疑い。男性は急性硬膜下血腫で現在も意識不明。男性の父親も顔を殴られ軽傷を負った。
周辺の防犯カメラには、昨年１２月５日に東京都中野区で起きた強盗事件で警視庁に逮捕された男らと似た人物も映っていたという。県警は現場にいたのは計８人とみている。
