帰路にはマッカーシー米下院議長と会談する予定
4月1日までニューヨークに滞在
30日にはシンクタンク、ハドソン研究所のイベントにも出席
米国の対台湾窓口機関である米国在台協会、ローラ・ローゼンバーガー会長とも会談
[ニューヨーク 29日 ロイター] - 台湾の蔡英文総統は29日、中米訪問の経由地である米ニューヨークに到着した。帰路にはマッカーシー米下院議長と会談する予定で、中国が反発している。
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蔡総統は台湾と外交関係があるグアテマラとベリーズ歴訪を前に4月1日までニューヨークに滞在。中米訪問後にロサンゼルスにも立ち寄り、マッカーシー議長と会談する予定だが、公式には発表されていない。
蔡氏は外遊出発前、桃園の空港で「外圧は世界へ向かうわれわれの決意を妨げない」などと強調した。
事実上の駐米台湾大使館は、蔡氏が29日午後にニューヨークに到着したことを確認したが、滞在中は報道陣や一般に公開されたイベントはないと説明。映像によると、旗を振る支持者が蔡氏を出迎える姿が見られた。
関係筋2人によると、蔡氏はニューヨークで台湾系米国人や在外台湾人との会合に参加。30日にはシンクタンクのハドソン研究所のイベントにも出席するという。
米政府関係者によると、米国の対台湾窓口機関である米国在台協会のローラ・ローゼンバーガー会長とも会談する。先週就任した同会長は米国家安全保障会議で中国・台湾担当高官を務めていた。
【ワシントン共同】オースティン米国防長官は29日、中国が軍事圧力を強める台湾に対し、防衛に必要な武器供給を加速させる考えを示した。下院軍事委員会の公聴会で、特に沿岸防衛力の提供を「より迅速に行う」と証言した。
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米国は、台湾に対艦ミサイル「ハープーン」を含めた沿岸防衛システムを売却している。
オースティン氏は中国が台湾侵攻を思いとどまるよう「信頼できる戦力を維持する必要がある」と強調した。侵攻は「差し迫っているとも、避けられないとも思っていない」と語った。