2023/05/18
米海軍は17日、原子力空母ニミッツ（9万7千トン、クレイグ・シコラ艦長ら4758人乗り組み）が19日午前に長崎県の佐世保港に寄港すると明らかにした。目的は同盟国日本との地位強調や、乗組員の休養。原子力空母の佐世保寄港は2014年8月以来9年ぶりで、通算16回目。出港は23日の予定。
米海軍は17日、九州西方の東シナ海に展開中のニミッツ艦上で、艦載機の発着訓練を報道関係者に公開。ニミッツが所属する第11空母打撃群司令官のクリストファー・スウィーニー少将が艦内で取材に答えた。
訓練では、FA18戦闘攻撃機が甲板から離着陸を繰り返した。スウィーニー少将は佐世保を寄港先に選んだ理由について、新型コロナウイルスの影響もあり「（約半年間）日本だけ寄港していなかった。米軍基地や歴史もある場所。乗組員に日本文化などを経験してほしい気持ちで決めた」と説明。乗組員の中には、佐世保、長崎両市、福岡県へ出かけ、観光などを楽しむという。
佐世保市の宮島大典市長は同日、「米海軍佐世保基地などと緊密な連携を図り、適切に対処する」とコメントを出した。
