日本人に対して、毒を以て毒を制すの意が、
目には目を、だと言ったら、
首を傾げる人、ちょっと違和感を持つ人もいるのではないかと思うのだが、
これは日本人がエスカレーションや最近の使い方に対して持つものと重なるんだろうか。
毒を以て毒を制す
だけでなく、
毒を以て毒を攻む
という言い方もあるそうな。
海の向こうのド直訳:火を以て火を攻む により近いのは後者ですかね。
(某辞書の和訳例が、目には目を。近年はちょっと違う意で使われているとも。)
だとしたら、
戦争に限定した核による唯一の民間人被害国、被災国
民間利用に限定した核による世界有数の被害国、被災国
こうした物言いが、事実かフィクションかは脇に置くとしても、それらを意識の奥底に持っているであろう日本人にとって、
毒を以て毒を制す
と
毒を以て毒を攻む
の、ニュアンスの違いはなんなのだろうと思わんでもない。
まぁ、伝わらないんでしょうな。
もともとが禅語由来らしいし。
エスカレーションを除こうとして かえってそれを助長している、みたいな論調、海の向こうにもあるようで。
この手の類の言葉は、対になる正反対のものを持つのが世の常ですが、さて。