【ニューヨーク時事】国連総会(193カ国)は23日午後(日本時間24日午前)、ロシアのウクライナ侵攻に関する緊急特別会合で、平和の早期実現を訴えるウクライナ提案の決議を日米など141カ国の賛成多数で採択した。ロシア、北朝鮮など7カ国が反対。中国、インドなど32カ国が棄権した。
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侵攻開始から1年を迎える中、全加盟国の7割以上がウクライナへの連帯を示し、ロシアの国際的孤立を改めて浮き彫りにした。
ウクライナ侵攻を巡る緊急会合で採択された総会決議は、今回で6本目。総会決議に法的拘束力はないが、昨年10月の過去最多の賛成国数(143カ国)と同規模の支持を獲得。投票結果がスクリーンに映し出されると、どよめきの後、大きな拍手が湧き起こった。
ウクライナから出席したクレバ外相は採択後、報道陣に「結果に満足している」と語った。ゼレンスキー大統領も「ウクライナへの衰えない支持を示す強力なシグナルだ」とツイートし、賛成票を投じた国に謝意を表した。
決議は、ウクライナの「包括的かつ公正で永続的な平和」を一刻も早く達成する必要性を強調。ロシア軍の即時撤退や民間施設への攻撃停止を求めたほか、強制的に連れ去られた市民の帰還や、ウクライナで起きた犯罪の「調査と訴追を通じた責任追及」も盛り込んだ。