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無事祈る声・捜索活動に全力…陸自ヘリ10人不明、師団長は着任したばかり

無事祈る声・捜索活動に全力…陸自ヘリ10人不明、師団長は着任したばかり 
2023/04/07 08:00

 10人が乗った陸上自衛隊の多用途ヘリコプター「UH60JA」が6日夕、沖縄県宮古島周辺の洋上で消息を絶った。自衛隊海上保安庁が捜索に当たり、防衛省や地元自治体は情報収集と対応に追われた。

 

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 「一秒でも早く、搭乗していた隊員全員を救助するため、全力で捜索活動を継続していく」。東京・市ヶ谷の防衛省で午後9時頃から、緊急記者会見に臨んだ森下泰臣・陸上幕僚長は沈痛な表情で述べた。

 

 周辺の海上からは「陸上自衛隊」と書かれた救命用のボートや、機体の一部とみられる破片などが見つかっている。報道陣から搭乗していた隊員の所属や、破片が機体の一部かを問われると、森下陸幕長は「確認中」と繰り返した。

 

 ヘリに搭乗していた第8師団の坂本雄一師団長(55)は3月30日付で着任したばかり。31日に熊本市北区北熊本駐屯地で記者会見に臨み、「身が引き締まる思い。我が国は極めて厳しい安全保障環境にあり、各種事態に即動し、任務の完遂を隊員とともにやっていきたい」と抱負を語っていた。

 

 沖縄県基地対策課によると、県には6日午後7時15分頃、防衛省沖縄防衛局から「午後6時半、救難機が油らしきものを発見。搭乗は10人以上」との情報が入ったという。県は同局や県警と連携して情報収集にあたり、玉城デニー知事は同日夜、「人命が第一であり、搭乗者の安否を大変憂慮している。引き続き情報収集に取り組んでいきたい」とのコメントを出した。現場近くの宮古島市では、秘書広報課の職員が同局から捜索状況の連絡を受けるため、市役所で待機した。

 

 宮古島市の住民からは隊員らの無事を祈る声が上がった。

 

 同市・伊良部島に住む漁師(72)は同日午後5時頃、上空を自衛隊ヘリが何度も旋回しながら飛んでいるのを見かけ、「何かあったかな」と異変を感じた。当時は天候もよく、漁に出た船も多かったという。

 

 テレビのニュースで自衛隊機が消息を絶ったことを知り、夜になって、島の北端に行って見渡すと、港から離れた海域で、4隻ほどの船や複数のヘリが捜索している様子が見えた。伊良波さんは「島から近くて驚いた。ヘリに乗っている人が心配だ。無事に救助されてほしい」と願った。

 

 市内に駐屯する自衛隊を支援する「宮古地区自衛隊協力会」の垣花健志会長(72)は6日夜、「隊員の皆さんは家族のような存在。(レーダーから消失の情報は)何かの間違いであってほしい。とにかく全員の無事を祈っている」と語った。

 

 消息を絶ったヘリが所属する第8師団第8飛行隊がある熊本県益城町の 高遊原 分屯地前には6日夜、報道陣が集まった。帰宅中とみられる車の出入りはあったが、取材対応などの動きはなく、ひっそりとしていた。

 

 九州・沖縄を管轄する西部方面総監部がある熊本市東区の健軍駐屯地でも、門前の隊員が「何も答えられない。陸上幕僚監部に尋ねてほしい」と話すだけだった。

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