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しばらくかかりそ。サグラダファミリアより遅くなるかも。

陸自ヘリ、5人発見、2人引き上げ・死亡確認との報道

 

5人発見 2人死亡確認 陸自ヘリ胴体部も 伊良部島北、水深106メートル 
琉球新報4/17(月) 8:09

 宮古島市沖で10人が搭乗した陸上自衛隊UH60JAヘリコプターが行方不明となった事故で、陸自は16日、宮古島の西隣にある伊良部島の北側約6キロ、水深約106メートルの海底から、搭乗者とみられる5人を発見し、うち引き上げた2人の死亡を確認したと発表した。身元の特定を進めている。ヘリの胴体部分も見つかった。海上自衛隊は17日以降も、深い海域に潜るための特殊技術「飽和潜水」を使った作業を実施する。 (2、29面に関連)

 

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 陸自によると、隊員とみられる5人を見つけた場所は13日に海自が水中音波探知機(ソナー)で機体主要部や隊員の可能性がある姿を発見した場所。死亡が確認された2人は成人男性。海上自衛隊の飽和潜水員が5人を確認し、うち2人を引き上げた。見つかっている他の3人についても、海中から引き上げる方法を急ぎ検討している。


 2人は、自衛隊の要請を受けた第11管区海上保安本部の巡視船「はりみず」で平良港旅客船バースに搬送された。はりみずは午後6時40分ごろ接岸し、港に待機していた陸上自衛隊医官が午後6時55分と7時5分にそれぞれ死亡を確認した。すでに心肺停止の状態だった。遺体は自衛隊車両で宮古島駐屯地に運ばれた。


 現場では14日から飽和潜水による作業に着手したが、14日は機材の不具合、15日は天候悪化でいずれも中止となっていた。16日朝から飽和潜水員が確認作業を進めていた。飛行経路や高度など事故時の状況を記録しているフライトレコーダー(飛行記録装置)の回収は確認されていない。


 陸海空自衛隊や海保は行方が分かっていない5人や残る機体の捜索を継続している。


 ヘリには、熊本県に司令部を置く第8師団の主要幹部ら計10人が搭乗していた。師団は熊本、宮崎、鹿児島3県が担当地域で、有事には南西諸島に派遣される位置付けとなっている。坂本雄一師団長(55)も含まれ、残った副師団長が部隊を指揮しているという。


 10人のうち、第8師団は司令部の幹部5人。師団傘下の第8飛行隊のパイロットと整備士が2人ずつ。さらに宮古島に拠点がある宮古警備隊の幹部1人が乗っていた。


 (明真南斗、吉田健一

 

「早く家族の元に」「全員探すまで気が休まらない」と捜索の漁師 陸自ヘリ事故で5人発見 
沖縄タイムス4/17(月) 7:32

 陸上自衛隊幹部ら10人が乗ったヘリコプターが沖縄・宮古島周辺で行方不明になっている事故で16日、宮古島の西にある伊良部島沖で隊員らしき5人と機体の胴体部分が見つかった。発生から10日。依然として行方不明の人もいる。自衛隊海上保安庁などによる捜索を見守ってきた住民からは「早く家族の元に」「残る5人も早く見つかってほしい」との声が上がった。(社会部・棚橋咲月)

 

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 地元の漁業関係者は自衛隊とは別に船を出し、現場海域の周辺を探してきた。

 

 宮古島漁業協同組合によると6日の事故発生から10日間、天候は良かったもののしけており、船を出す上で難しさもあったという。栗山弘嗣組合長は「(発見された5人が)ご家族の元に帰れることを祈っている。残る人たちの早い発見が願いだ」と話した。

 

 伊良部島の伊良部漁業協同組合も、船を出して捜索してきた。伊良波宏紀組合長は、5人がいまだ行方不明であることに「全員捜すまでは気が休まらない」と述べた。

 

 宮古島市の住民も事態を見守ってきた。

 

 砂川加代子さん(67)は「やっと5人が見つかって良かった。家族は待っているはず」と語る。陸自が大規模な捜索を続けてきたことに「地元の施設に泊まって、夜通し捜していると聞いた。捜索も、いつもの行方不明者の態勢とは全く違うと感じている」と気がかりな様子だった。

 

 会社員の梅村悠平さん(33)は5人の発見まで捜索が10日間かかったことに「遅いなという感じもした。残る5人も早く見つかってほしい」と述べた。

 

 與那覇教子さん(66)はヘリに搭乗した10人について、陸自第8師団・坂本雄一師団長以外の9人の氏名が公表されていないことや、事故の経緯について陸自が詳細を明らかにしていないことを指摘。「自衛隊は地元でも賛否が分かれる存在。説明は尽くした方がいいのではないか」と対応を求めた。

 

捜索の詳細を明かさない自衛隊「家族に配慮」 不十分な情報公開 「救助の遅れと映る情報に気遣いか」との声も
沖縄タイムス4/17(月) 7:12

 

 【東京】沖縄・宮古島周辺での陸上自衛隊ヘリコプター事故の発生から10日となった16日、搭乗員とみられる5人や事故機の胴体部分とみられる物体が海底で発見された。自衛隊はそのうち2人を引き上げ、死亡を確認した。異例の事態に、防衛省は搭乗員の家族感情にも配慮し、捜索状況の説明などに慎重な姿勢を示すが、情報公開が不十分な面も否めない。(東京報道部・新垣卓也)

 

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 防衛省は16日朝、搭乗員とみられる人や機体の引き上げのため、深い海へ潜る技術「飽和潜水」の作業を再開した。水深約106メートルの海底で5人を発見し、2人を引き上げたが、捜索の詳しい状況について、「運用に関わる」と回答を控えている。

 

 残る3人の状態は明かさず、潜水士の作業行程なども「基本は3人で1チーム。今回がどうかは言えない」と述べるにとどめた。

 

 発生から10日が過ぎたことから、政府関係者は「救助の遅れと映るような情報には気を遣っているのだろう」と推察する。

 

 防衛省伊良部島北側の海底で人の姿や事故機とみられる物体を確認してから、公式に発表するまでにも時間がかかった。

 

 海上自衛隊が13日夜、ソナー(水中音波探知機)や水中カメラ付き無人機で物体や人らしき姿を発見したことは、本紙などが14日付朝刊で「政府関係者への取材」を基に報道した。

 

 一方、14日午前に記者会見した浜田靖一防衛相は「お知らせできる段階ではない」と各社の報道内容への言及を避け、同日夕に会見した青木健至報道官も同様に答えた。

 

 ある政府関係者は「あの時点の情報だけでも公表すべきか否か、内部でも意見が割れていた」と明かす。

 

 結果的に公式発表は16日午後の「5人発見」が最初。大規模な事故ゆえに、ある自衛隊幹部は家族感情への配慮を重視する必要性を強調し、「潜水士が海底に潜って目視で確認するまで発見に至ったとは公表できなかった」と語る。

 

 別の政府関係者は「一刻も早く救助してほしいという思いも踏まえて、救助を優先している」と背景を解説した。

 

 一方、14日に飽和潜水を中断した理由について、複数の関係者は「機材トラブルがあった」としているが、防衛省は詳細を説明していない。情報公開が不十分な点も否めず、防衛省関係者はこう指摘する。

 

 「国民の耳目が集まっている中、必要以上に情報を隠すことは逆効果だ。今後の情報公開のあり方を考える必要がある」

 

原因究明と記録回収が鍵 陸自ヘリ事故5人発見 機体主要部も同じ所に 
琉球新報4/17(月) 5:54

 沖縄県宮古島市沖での陸上自衛隊ヘリコプター事故で、搭乗していた10人のうち5人とみられる姿が確認され、うち2人が引き上げられたのはヘリが消息を絶ってから10日後の16日となった。機体の主要部分も同じ場所で見つかった。今後、事故調査は原因究明に向け、事故時の飛行高度や経路が分かるフライトレコーダー(飛行記録装置)の回収が待たれる。

 

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 幹部ら10人を乗せた陸自のUH60JA多用途ヘリ1機は6日午後3時46分に航空自衛隊宮古島分屯基地を離陸。宮古島市内の地形やインフラなどの視察が目的だった。坂本雄一第8師団長(55)ら9人は熊本県を拠点とする第8師団所属。宮古警備隊の幹部1人も搭乗していた。離陸から10分後の午後3時56分、ヘリの機影がレーダーから消えた。

 

 陸海空自衛隊海上保安庁は6日午後5時すぎから捜索を始め、12日までに機体の一部とみられる22部品を発見・回収した。だが、肝心の搭乗者や機体の主要部分などが見つかっていなかった。

 

 捜索状況が大きく動いたのは13日夜だった。海自が水中音波探知機(ソナー)で機体主要部とみられる物や隊員の可能性がある姿を発見した。水中カメラも投入したが十分な情報が得られず、深い海で長時間作業するための特殊な技術「飽和潜水」を使った確認に乗り出した。16日に機体の胴体部分とみられる一部と隊員5人とみられる姿を確認した。他の隊員の捜索も急いでいる。

 

 事故当日の状況は明らかになっていないことが多い。レーダーから消える2分前に下地島空港の管制と口頭で標準的な交信があったことから、急激なトラブルがあったとみられる。ただ、陸自は「気象上の問題はなかった」との認識だ。また、3月末に受けた定期的な特別点検や直前の飛行・点検でも特に問題は確認されていなかった。

 

 消失の3分前と5分前に撮影された防犯カメラの映像では低空飛行するヘリが確認された。防衛省も映像を入手して分析を進めるが、具体的な飛行高度や経路は機体に取り付けられていたフライトレコーダーを解析しなければ判明しない。事故の実態解明に向けてはフライトレコーダーを回収できるかどうかが焦点だ。


  (明真南斗)

 

2人の遺体を沖縄本島へ移送へ 陸自ヘリ事故 死因や身元の特定進める
沖縄タイムス4/17(月) 6:47

 陸上自衛隊幹部ら10人が乗っていたヘリコプターが沖縄・宮古島周辺で行方不明になった事故で、陸自は16日、伊良部島北側約6キロの海底で、搭乗員らしき5人の姿や事故機の胴体部分とみられる物体を発見した。海上自衛隊の潜水士がそのうち2人の男性を引き上げたが、同日午後7時5分までに死亡が確認された。自衛隊は2人の身元の特定のほか、海底に残る3人の状態を確認し、救助に向けた作業を進める。見つかっていない5人の捜索も続ける。(東京報道部・新垣卓也、社会部・吉田伸)

 

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 陸自によると、海自の潜水艦救難艦「ちはや」の潜水士が16日午前、深い海に潜る特殊な技術「飽和潜水」の作業を再開。同8時半ごろ、水深約106メートルの海底で、搭乗員らしき5人や事故機の胴体部分とみられる物体を発見した。

 

 そのうち心肺停止の2人を引き上げた。現場周辺の海域では16日午後5時ごろ、宮古海上保安部の巡視船「はりみず」が「ちはや」に接舷する様子が確認された。2人を乗せたとみられる。

 

 約1時間半後、「はりみず」は宮古島市平良港クルーズ船専用バースに接岸。陸自によると、2人は港に待機していた陸自医官によって、死亡が確認された。遺体は自衛隊車両で港を出て、同日午後7時45分すぎ、陸自宮古島駐屯地へ搬送された。

 

 海底の機体は損壊した状態で見つかっているという。防衛省は17日以降も「飽和潜水」を続行し、残る3人の救助を急ぐ。関係者によると、陸自は17日以降、2人の遺体を宮古島から沖縄本島へ移送し、第11管区海上保安本部などとともに、死因や身元の特定を進める見通し。

 

 現場周辺の海域では、海自の掃海艇がソナー(水中音波探知機)などを使い、依然行方が分からない5人を捜している。陸上自衛隊員が宮古島の海岸を捜索する姿も確認された。

 

 事故は6日に発生。ヘリには、宮古島周辺の地形を視察する目的で、陸自第8師団(熊本県)の坂本雄一師団長(55)ら師団司令部の幹部5人、傘下の第8飛行隊のパイロットと整備士計4人、宮古警備隊の幹部1人が乗っていた。

 

 防衛省は14日、飽和潜水を準備したが、機材の不具合で中断。15日も荒天などを理由に潜水できない状態が続いていた。